「七人の侍」見てきた
今日、名作と名高い「七人の侍」、見てきました!
見てきたというのはこれでです↓
午前10時からTOHOシネマズ新宿に行って見てきたわけです。
七人の侍、その存在はもちろん知っていましたが、今まで見たことはありませんでした。一度は見ておきたいという思いはありましたが、そこまで古い映画を借りてきてみるほど映画好きではなかったため、結局見る機会を得ずにいました。
そこで、先の映画祭で上映されていると知ってこれはいい機会だと思ったのです。
この映画祭の存在を知ったのは先週のことでした。その時、今週末にでも見に行こうと思い予約をしようとしたのですがすでに完売、、、
TOHOシネマズの予約は三日前から可能になるらしく、仕方なく土曜の0時に月曜のを予約しようと思ったのですが、少し油断して0時半くらいに予約しようとしたら早くも完売しておりました、、、まあ、それだけ人気のタイトルということなのでしょう。
そんなわけで、日曜の深夜0時にしっかりとスタンバって、火曜放映のをしっかりといい席で確保しました!
、、という多少の奮闘もあり待望の今日、見てきました!
んで、その感想ですが、、、
文字通り、不朽の名作だな!!
と思いました。
というのも、見てて古さを感じなかったんですよね。まあもちろん、画は白黒だし、音声も荒いし、という機材の点では感じますよ。
ただ、エピソードであったり、ちょくちょく挟まれるギャグシーンだったり、撮影技巧だったりという点に関しては全く色あせた感じを見せない。大げさかもしれませんが、新作映画を見に行ったような気持ちになりましたね。さすが、世界の黒澤!!
今自分は大河ドラマの「真田丸」にハマってるんですが、「七人の侍」の後半の戦場面で、策略を立てて多勢を倒すというシチュエーションは少し真田丸にラップした感じも受けました。激しいアクションも好きですが、そういった”落ち着いた”アクションもいいですね。
---------ここから軽くネタバレあります
あと感心したところは、7人いる侍のメンバーの幾人は意外とあっさり死んじゃうところ。というか、主要メンバーだからといってその死の瞬間をクドく描写しないという感じですかね。もちろん、そのあとでその死を悲しんだり、弔ったりするシーンはあるのですが、死ぬ瞬間は他のモブと、いってしまえば、変わらないほどあっさりしているのです。特に菊千代の死ぬシーン。見たことない人が「七人の侍」のこの写真を見たら、おそらく一番の主人公だろうと思う男。(一番手前の人)
まあ、いってしまえば一番の主人公というより一番の変わり者って感じなのですが、彼は物語の最後の最後で死んでしまいます。その死に方は、火縄銃で一発打たれ、それでその打った敵を最後の力を振り絞って刀でひと突きしたあと死んでしまいます。
昨今のドラマやアニメだったら、走り寄ってきた味方に最期血を吐きながらでも何か一言いってから死にそうなもんですが、彼は走り寄ってきた仲間が呼びかけてもうつ伏せのまま応えることはありません、もう死んでるのです。
こんな感じで他の死んでしまった侍も何か最期に言い残したり、死の瞬間をクドクド描写されたりしないのです。
このさっぱりした死の描写が、逆に死の切なさを助長している気がしました。
まあ、他にも思ったことはたくさんあるのですが、それはまた今度時間があるときに書こうと思います。
最後に、現代っ子の自分がこの映画をみて一番新鮮に感じたこと、、、それは、
映画の中盤で休憩が入ること!!
実はこの「七人の侍」本編は207分という長丁場。物語の前半と後半のキリのいいところで10分くらいの休憩が入るんですね。生まれて二十数年の自分は休憩が挟まれる映画を始めて見ました。というより最近の映画ではないんじゃないでしょうか?
そもそも、3時間ごえの映画って最近ではないですよね。最近は同じタイトルをエピソード分けしてしまうのが多いからだと思うのですが、自分は今回の映画を見て長くても一本の濃厚な映画としてみるのも悪くないなと思いました。
「七人の侍」、期待以上の面白さと新鮮さがありました。